系統ってなに?
家系図を作成するうえで、どこの系統(名字)をさかのぼったらいいのか。逆に言えば、どの系統(名字)をさかのぼりたいのか。
自分のルーツをたどるうえで、どの系統を、あるいは、いくつの系統をさかのぼるべきなのかを考えるのは難しいことかと思います。
もちろん、いずれの系統も、ご自身にとって、重要な系統であり、知りたい系統であることに間違いはありません。
ところで、系統という言葉を使用していますが、系統とは、名字と考えていただいてもよろしいかと思います。
必ずしも、系統=名字とならない場合もありますので、あえて系統という文字を使用していますが、系統=名字と考えていただいてよろしいかと思います。
系統(名字)について、下の画像で、ご説明いたします。
まず、自分自身を依頼者とお考えください。既婚の女性は、婚姻により名字が変わるケースが多いので、多くの既婚女性の場合は、旧姓の自分自身とお考えいただければ、より、ご理解いただけるのでは、と思います。
なお、婚姻時において、男性(夫)の名字を名乗ることが、日本人では圧倒的に多いため、説明をわかりやすくするために、婚姻時、夫の名字を名乗ることを前提にしていますが、もちろん、それ以外の場合も数多くありますので、その点については、説明をわかりやすくするためですので、どうぞ、ご理解、ご了承をお願いします。
自分の現在の名字を。また、多くの既婚女性の場合は、婚姻前の旧姓の名字をたどる場合のケースをご説明いたします。
自分の現在の名字、あるいは、多くの既婚女性の旧姓をさかのぼるのは、上図で言いますと、青色の「A系統」ということになります。
この系統だけをさかのぼる場合は、A系統のみで、これだけなら、1系統=1名字、となります。
自分の現在の名字のルーツ。また、多くの既婚女性の場合は、自分の旧姓のルーツをさかのぼることとなります。
次に、「B系統」について、ご説明いたします。上図で言いますと、オレンジ色、「B系統」をさかのぼることになります。
B系統は、父方祖母の旧姓をさかのぼる系統(名字)です。具体的には、あなたの、お父さんのお母さんの旧姓をさかのぼることになります。
もし、「A系統」と「B系統」のふたつの系統(名字)をさかのぼる場合は、1系統+1系統=合計2系統、ということになります。
つづいて、母方について知りたい、という場合についてご説明いたします。
母親の旧姓、つまり、母方祖父の名字をさかのぼる場合で、上図で言えば、黄色の「C系統」をさかのぼることになります。
父方の名字をたどることなく、母方祖父の名字をさかのぼる場合は、C系統のみ=1系統の家系図となります。
最後になりますが、同様に、母方祖母、つまり、母方のおばあちゃんの旧姓をさかのぼるのが、ピンク色、「D系統」となります。
どの系統(名字)をたどるのかは、あなたの自由な選択です
どの系統(名字)をたどるか、あるいは、たどりたいか。というのは、人それぞれ思いがあるものと思います。
自分の名字、あるいは、自分の旧姓のルーツをたどりたいのであれば、「A系統」のみ=1系統をさかのぼればいいのだと思います。
実際、当事務所へご依頼いただいている方の、おおよそ半分は、この「A系統」のみ=1系統をご依頼されるお客様です。
次に多いのは、ABCD、すべての系統、名字をさかのぼる4系統です。
また、自分の名字(父親の名字)と、母親の旧姓。つまり、A系統とC系統のふたつをさかのぼる2系統をご依頼される方もたいへん多い傾向にあります。
なるべく多くの系統(名字)をたどりたいところですが、料金が高くなることにもなりますので、よく考えていただきたくお願い申し上げます。